Monthly Archives: 2月 2010

__

__

昨晩今更ながら「アバター」を見てきました。
県内で3Dで上映しているところがなかったので、通常版。
感想として、キャラクターの立ち位置的なものに「風の谷のナウシカ」のキャラクター像がかぶってきた印象。
それとクライマックスの騎馬隊の突撃に長篠の合戦を思い起こしたり、
現住生物の群れがパワードスーツをなぎ倒すところはもののけ姫の1シーンを思い起こしました。
ストーリーとしてはオーソドックスというか王道で最後の展開まで読めそうな、そう難しくない感じです。
それにしても映像は凄い。CGの先住民のナヴィは生き生きとしているし、背景も細かいところまで作り込まれています。映像に出てくる様々な生物や小物にも血が通っているような気がします。
エンターテイメントとしては最高の出来だったのではないかと思います。
それともう一つアバターを見ていて、ネットなどでも書かれていたことなのですが、先住民ナヴィと侵略者の人間が
対テロリスト戦争と称して、アフガニスタンやイラクなどに攻撃するアメリカ軍と重なるような気もして、
そう考えると、現在の米軍を批判しているようにも受け取れました。
帰ってきて夜中にNHKBSハイビジョンでやっていた「硫黄島からの手紙」を途中から見たのだけれども、
このアバターとあわせて、何か漠然としてうまく書けないんだけど世論と対立しそうなテーマも描いてしまうアメリカの文化としての懐の深さというようなものも感じました。
---------------------------------------------------
最近読んだ本も一つ。

池上永一の「レキオス」。
「シャングリ・ラ」に続けて読んでみました。
内容的にも、話の傾向としても「シャングリ・ラ」に通じるものを感じた。
沖縄のシャーマンのことや普天間飛行場の問題なども出てきて、そこが興味深かったです。

__

__

__

さて初野晴の「初恋ソムリエ 」を読んだ。
その前に「1/2の騎士 harujion」と「トワイライト・ミュージアム」と言う作品も読んだのですが、
「1/2の騎士 harujion」を気に入った人はこの「初恋ソムリエ」を読んで気に入らない人はいないんじゃないかと思う。
まぁこの作者の初野晴というひとが男性であるか女性であるか基本情報は何もしらないのだが、
初めて読んだ「1/2の騎士 harujion」でその文章の瑞々しさに惚れた。
何か青春の甘酸っぱさや葛藤が生き生きと描かれているように感じます。
「初恋ソムリエ 」だけでなく「1/2の騎士 harujion」にも該当することであるのだが、
元気で前向きな女子高生と性的マイノリティーに属する人物が物語を引っ張っていっています。
「初恋ソムリエ 」と「1/2の騎士 harujion」、両先品とも読み終わった後にまだまだ続きが読みたくなるそんな気分にさせられます。是非続編を希望します。
「トワイライト・ミュージアム」も他の2作品に比べると印象が薄いのですが、こちらも面白かったです。
  
ここ一年ほどに読んでた小説に特に意識はしていないのですが、なぜか性的マイノリティーに属する人物がでる作品が多いです。
前回の池上 永一の「シャングリ・ラ」そして打海 文三の「裸者と裸者」「愚者と愚者」「覇者と覇者」
の3作品。
打海 文三の3作品は印象に残った作品なのでまた書きたいと思います。

__


なんだかんだで新型インフルエンザから復活です。