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最近読んだ本をまとめて紹介。

まずは村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」。
村上龍の作品といえば、高校時代に「5分後の世界」はまり、続編の「ヒュウガウィルス」を読み。
数年前には「半島を出よ!」を読み、その時に、「トパーズ」や「愛と欲望のファシズム」なども読みました。
どちらかというと好きな作家です。
でも、今回の「コインロッカー・ベイビーズ」に関しての印象は、ただ泥の中をひたすら這いずりまわり続けたというような印象しか残りませんでした。
最後もこれからが面白くなりそうなのに突然終了したという感じで、何か無責任な感じがしてしょうがありません。
消化不良でした。

もう一作品は同じ村上でもこちらは最近いろいろと読みはじめている村上春樹。
「スプートニクの恋人」、「ノルウェーの森」ときて次は「海辺のカフカ」です。
自分としては珍しく一気に読まないでチマチマと時間をかけて読んだのですが、決してて面白くなかった訳ではありません。全編を通して不思議な感じで、いろいろな事象がどうつながって行くんだろうかと思っていました。これまでに読んだ村上春樹作品よりは感情移入できる登場人物もいなかったです。また最後の方はイマイチ意味がわからない面もありましたが、流れとしてはなんとかまとまっていたような気がします。そういった面では今までに読んだ作品中に比べては印象は薄いです。
でも、その前に読んだ上述の「コインロッカーズベイビーズ」の消化不良があったせいか、読み終わりは爽やかでした。
それともう一つ、作品中に出てきたベートーベンのピアノ三重奏曲第7番「大公トリオ」が気になりました。百万ドル・トリオの演奏ではありませんが、早速借りてきて聴いてみました。ホシノ青年が心を奪われた理由がわかるような気がしました。次は百万ドル・トリオの演奏を探してきます。
という訳で、最近読んだ2小説でした。
最近読むべき本がうちにたまってきているので、あれなんです。次こそは、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読まなければとも思うのですが、同じく村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」も僕を誘惑してきます。

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