Monthly Archives: 8月 2010

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またまた見事な入道雲でした。

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前回の最近読んだ本に続いて、最近聴いた音楽の中から気に入ったものについても書こうと思います。
まずはオススメ女性シンガーソングライターということで、友達から薦められたのがこの「服部祐民子」という女性シンガー。

聴いたのは1994年リリースのファーストアルバム「自画像」と1995年リリースのセカンドアルバム「RIVER」。
お気に入りの楽曲は「RIVER」収録の「Gray Sky」と「Rain」。音は時代が時代なだけにちょっと古い感じはしますが、彼女の声質は私の好みの儚く切なく壊れてしまいそうな感じでそれだけで満足です。
惜しいのはこれらのアルバムは廃盤なこと。iTunes Music Storeにもありません。こんなに良い作品を飼い殺しにしているレコード会社に怒りをおぼえます。しょうがないのでこれから中古で探しましょう。
次にiTunes Music Storeの1ヶ月くらい前?の今週のシングルで無料配信されていたエレクトロニックのミュージシャン「haruka nakamura」のシングル「twilight」。アルバム「Twilight」からのタイトル曲にしてシングルカット?

誰なのかはわかりませんが女性シンガーのささやくような声が静かに展開していく曲調とマッチしてアルバムジャケットの日が沈んだ後のあの空気感をまさに表現しているように思えます。
アルバムの方はまだ購入してないので、近いうちに購入決定です。でも田舎なんでAmazonでしか買えなのよね。
前作の「grace」は既に入手済み。こちらも時に優しく、時に哀愁漂う、日常生活の儚さを描いたような印象を受ける非常に良い作品でお気に入りです。

う~ん。いろいろと書いているといろんなアーティスト/作品が頭に浮かんできて足りない自分の頭ではうなく書ききれないので、今回は次のアーティストで終了。
という訳で、日本のエレクトリック・ロックバンド、またはミクスチャー・ロックバンド、「GARI」。

以前から2005年リリースのアルバムの「e・go・is・tick」や2006年リリースのアルバム「Masked」を聴いてきました。個人的に悪くはない印象だったのですが、もうひと味足らないような感じがしていました。
2009年リリースのミニアルバム「TOKYO SOLDIER」と最新作?の2010年リリースの「Colorful Talk」を聴いたのですが、足らなかったひと味がついに足された印象です。洗練されて方向性が定まったような感。
GARIファンに失礼な言い方かもしれませんが、BOOM BOOM SATELLITES(これも自分は大好きなのですが…)に音が近くなったような気がします。自分としてはとてもうれしいことなのですが。
今後にも期待です。

という訳で3アーティストの感想と紹介でした。

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最近読んだ本をまとめて紹介。

まずは村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」。
村上龍の作品といえば、高校時代に「5分後の世界」はまり、続編の「ヒュウガウィルス」を読み。
数年前には「半島を出よ!」を読み、その時に、「トパーズ」や「愛と欲望のファシズム」なども読みました。
どちらかというと好きな作家です。
でも、今回の「コインロッカー・ベイビーズ」に関しての印象は、ただ泥の中をひたすら這いずりまわり続けたというような印象しか残りませんでした。
最後もこれからが面白くなりそうなのに突然終了したという感じで、何か無責任な感じがしてしょうがありません。
消化不良でした。

もう一作品は同じ村上でもこちらは最近いろいろと読みはじめている村上春樹。
「スプートニクの恋人」、「ノルウェーの森」ときて次は「海辺のカフカ」です。
自分としては珍しく一気に読まないでチマチマと時間をかけて読んだのですが、決してて面白くなかった訳ではありません。全編を通して不思議な感じで、いろいろな事象がどうつながって行くんだろうかと思っていました。これまでに読んだ村上春樹作品よりは感情移入できる登場人物もいなかったです。また最後の方はイマイチ意味がわからない面もありましたが、流れとしてはなんとかまとまっていたような気がします。そういった面では今までに読んだ作品中に比べては印象は薄いです。
でも、その前に読んだ上述の「コインロッカーズベイビーズ」の消化不良があったせいか、読み終わりは爽やかでした。
それともう一つ、作品中に出てきたベートーベンのピアノ三重奏曲第7番「大公トリオ」が気になりました。百万ドル・トリオの演奏ではありませんが、早速借りてきて聴いてみました。ホシノ青年が心を奪われた理由がわかるような気がしました。次は百万ドル・トリオの演奏を探してきます。
という訳で、最近読んだ2小説でした。
最近読むべき本がうちにたまってきているので、あれなんです。次こそは、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読まなければとも思うのですが、同じく村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」も僕を誘惑してきます。